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市民参加型「長浜浪漫ミュージカルプロジェクト」始動 明治・大正の長浜描く

NPO法人「はまかる」代表の磯崎真一さん

NPO法人「はまかる」代表の磯崎真一さん

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 市民参加型のミュージカル公演を目指す「長浜浪漫ミュージカルプロジェクト」が6月24日、始まった。主催は長浜市と長浜市民芸術文化創造協議会。

過去の舞台の様子

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 同プロジェクトでは2025年5月17日・18日の2日間、長浜文化芸術会館(長浜市大島町)での公演を予定している。物語の舞台は明治・大正の長浜で、「市街地にあったとされる劇場『長栄座』への出演を目指す少女たちや当時の長浜で暮らす人々の苦悩、葛藤、生きる喜びを音楽にのせてつづる」という。

 同プロジェクトを主管するNPO法人「はまかる」代表の磯崎真一さんが演出を担当する。長浜出身で、小学生時代に「曳山まつり」の子ども歌舞伎に2度の出演経験を持つ。その体験から演劇の楽しさを知り、学生時代に演劇部に所属。大学卒業後に上京し、演劇の道を目指した。30歳を過ぎた頃に将来を考えたという磯崎さんは父親の病気や東日本大震災の発生などが後押しとなり、2013(平成25)年、家業を継ぐため長浜にUターンした。

 磯崎さんは「実家の時計屋を継いでのんびり田舎暮らしをしようと戻ったが、しばらくしたら、やっぱり演劇に携わりたいという思いが出てきた。地域で演劇をしている人との出会いをきっかけに今の活動につながっていった」と振り返る。

 自身の経験から「子どもたちに演劇を通じて自分を好きになったり、コミュニケーションを学んでもらったりしてほしい」という思いを抱き、学校や子どもたちと関わった演劇の活動を続けている。市民参加型の劇である同シリーズはコロナ禍に企画を進め、2022年3月の市民創造オペラ「しのぶときく」、2023年5月の市民創造演劇「アカツキ」と公演を続けてきた。

 磯崎さんは「これまでの作品については『長浜でオペラが観劇できてうれしい』『自分も劇に参加したい』などの声が寄せられた。最新作のミュージカルでも誰もが劇に参加できる。役者としてだけでなく、今回は運営スタッフも募集するので、自分の特技を生かして参加してもえれば。自分が帰ってきた10年前は演劇、歌、ダンスに親しむ人が少なかったが、それらに関わる人が増えてきたという手応えがある。ずっとやりたいと思っていたことが今回のミュージカルに込められている」と話す。

 出演する市民キャスト30人を8月18日まで、募集している。オーディションは9月1日、長浜まちづくりセンター(高田町)で行う。同時に大道具・小道具や衣装制作などの裏方を務める市民運営スタッフも募集もしていくという。

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