「第4回きのもと映画祭~少女たちの見た幻想」が3月6日、木之本スティックホール(長浜市木之本町)で開催される。
主催の木之本地区地域づくり協議会産業振興部会の横山和司さんは「映画祭の発案から実行までには苦労があった」と振り返る。映画祭開催のきっかけは、5年前にかつて宿併設の映画館だった「日吉座」に古い銀幕(シルバースクリーン)を見つけたことだった。
映画を商業的に流すには、作品レンタル料が5万円、10万円、15万円など想像以上に費用がかかる。費用面で開催が厳しいと思っていたところ、独立行政法人国立美術館が運営する「国立映画アーカイブ」(東京都中央区)が昔の昔のフィルム映画を無料で貸し出しをしていることを知った。しかし、映写機と映写技師を呼ぶのに約10万円がかかる。
そこで、「まちづくりのため」ということで費用は地域づくり協議会が負担することになった。構想から映画祭の開催まで約1年がかかった。
4回目となる今年はコロナの影響で換気の問題から、会場を日吉座からスティックホールに変更して開催する(今回はホワイトスクリーンで上映)。上映作品は「時をかける少女」(10時~、1983年/大林宣彦監督)、「伊豆の踊り子」(13時~、1974年/西河克己監督)、「Wの悲劇」(14時40分~、1984年/澤井信一郎監督)。
今後の木之本について、「映画祭だけでなく、たくさんある空き家を活用してカフェなどができて、かつてのように町がにぎやかになれば」と横山さんは期待を込める。
入場料は500円。予約制で各回定員150人。