4月のオープンを予定しているクリエーションセンター「長浜カイコー 」(長浜市北船町)で2月26日、「長浜デザイン今昔物語~グッドなデザインは生活の中にある~」が始まった。
同施設は「えきまちテラス」1階に入り、「クリエーティブの玄関口になる」というミッションを掲げている。施設名にあるカイコー は「開港」「開考」「開光」の意味があるという。同施設の企画担当でグラフィックデザイナーの石井挙之さんは「ここは一言で言うと、『アイデアを形にする場所』。駅前にある立地を利用して地域内外の人が混ざり合い『デザインのスキルを生かしてアイデアを形にすることが得意なクリエーター』と『思いを形にしたい事業者』をつなぎ合わせて、街がもっと魅力的になるようなプロジェクトを起こしていければ。具体的にはまずは長浜の『クリエーターズネットワーク』を作る」と意欲をにじませる。2月18日~3月末が内覧期間で、4月のグランドオープンを予定している。
内覧期間中を利用して、1950~2020年代の「グッドデザイン賞」受賞作品を解説ボードを添えて展示している。展示作品には家電や生活用品など多くの人にとって身近なアイテムを選んだという。オープンスペース中央にある水路をモチーフにしたテーブルには、1955年~2021年のアイテム12点を年代順に展示している。期間中、「グッドデザインストア」の商品の販売も行っている。
2月26日には長浜の事業者3人をゲストに迎え、トークライブ「カイコー ラジオ特別企画」を開催した。3月5日15時からは、「グッドデザイン賞」などを手掛ける「日本デザイン振興会」がオンライン開講するトークイベント「山水郷チャンネル」の出張配信を同施設で行う。同12日はワークショップ「ぼくらのでざいん×ジャムあさいのへんてこ写真館」を開催。「防水」をテーマに工作で防水アイテムを自分で開発。出来上がった後、工作したアイテムが本当に濡れないかどうかを検証する実験とフォトスタジオ「ジャム浅井」による写真撮影を行う。参加費は2,000円。開催時間は、第1部=10時~ 11時30分、第2部=11時~12時30分。各回4組まで。申し込みは「ぼくらのデザイン」インスタグラムDMで受け付ける。
石井さんは「グッドデザイン賞の企画展を地方でするのは今回が初めて。展示アイテムから時代背景や当時の生活の課題を感じてもらえる。『私はデザインに関係ない』と思っている人ほど来てほしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。3月13日まで(1日、8日、11日は休み)。