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長浜「ロテル・デュ・ラク」にレストラン「SOWER」 湖北の発酵文化をメニューに

レストラン「SOWER」

レストラン「SOWER」

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 長浜にあるオーベルジュ「ロテル・デュ・ラク」に4月1日、レストラン「SOWER(ソウアー)」(長浜市西浅井町)がオープンした。

料理長のコールマン・グリフィンさん

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 同店は琵琶湖国定公園の中に位置し、敷地面積は4万坪、全15室を備える施設内にある。席数は30席。

 店名は英語で「種をまく人」という意味を持つ。料理長に就任したアメリカ出身のコールマン・グリフィンさんは「世界一予約が取れない」といわれるデンマークのレストラン「noma(ノーマ)」が東京に開いた2つ星レストラン「INUA(イヌア)」で副料理長の経歴を持つ。同店オープンに当たり、県内外から料理人やサービススタッフが集まったという。コールマンさんが目指すのは「周辺の歴史風土や食文化に再定義される、ここにしかない食」だという。湖北地方の発酵文化を取り入れた季節折々の料理を提供する。

 店で使う器には、琵琶湖の真珠の貝殻を混ぜた釉薬を使った「NOTA & design(ノタ デザイン)」(甲賀市)の信楽焼や「isato(イサト)」(高島市)のジビエレザーを使うなど、地域の手仕事の発信の場としての役割も担う。

 同店のレストランディレクター山田えりさんは「料理長のコールマンは、今まで捨てられることが多かった鹿肉の肩やすねなどの部位も工夫して料理をすることで無駄をなくすように努めている。他にも魚が納品される時に使われる発泡スチロール容器の廃止やしょうゆのペットボトル容器の廃止などをはじめ、環境・資源の保全のため、さまざまな課題にも意欲的に取り組んでいる」と話す。

「私たちが提供するメニューはフランス料理やイタリア料理など国でカテゴリーするものではなく、その枠を超えたこの地域でしか食べられないイノベーティブ料理。例えば、世界中どこでも食べられるキャビアの代わりに、この地域ならではの食材であるイワナの卵を使うなどカテゴリーにとらわれない自由な発想で作った料理を楽しんでもらえれば。地元の生産者や地元に暮らす人たちとつながり、地域の魅力を再発見してもらい、共に湖北を盛り上げて成長していければ。まだ構想段階だが、今後はランチやカフェの展開も予定している」とも。

 ディナーコースは1万6,500円。営業時間は17時30分~・20時00分~。 予約制。

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