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長浜で伝統文化講演会「徳川家康と近江」 家康と近江の関係を深掘り

講師を務める淡海歴史文化研究所・所長の太田さん

講師を務める淡海歴史文化研究所・所長の太田さん

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 伝統文化講演会「徳川家康と近江」が3月25日、長浜文化芸術会館(長浜市大島町)で開催される。長浜市文化芸術協会主催。

長浜文化芸術会館

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 講師は淡海歴史文化研究所・所長の太田浩司さん。太田さんは長浜市長浜城歴史博物館館長や長浜市曳山博物館館長などを歴任。長浜市市民協働部学芸専門監を務め、2022年3月に退職。2011(平成23)年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」では時代考証スタッフを務めている。

 太田さんによれば、家康と近江は信長や秀吉と近江との関係に比べると縁遠そうな感じもするが、実はそうではないという。信長による越前の朝倉攻めや姉川の合戦にも家康は信長の同盟軍として参戦。信長が本能寺で倒れた後、信長の招きで堺にいた家康は危険を察知し、いち早く本国の三河に戻ろうとする。いわゆる「神君伊賀越え」だが、この時のルートについて近江甲賀を通ったのではないかとする説もあるという。鳥居本から彦根、八幡を通り野洲に至る街道は朝鮮人街道と呼ばれるが、これは近江の人々にとってはなじみ深い呼称。江戸時代に将軍と朝鮮通信使が通った吉例の道だった。それには家康が大きく関わっている。このほか国友鉄砲鍛冶の御用商人化など、「家康と近江は思ったよりも深い関係にあるのでは」とも。

 太田さんは「ぜひ、聴講することで大河ドラマに思いをはせながら、家康の天下統一に多大な影響を与えた近江の重要性を認識してほしい」と呼びかける。

 開催時間は13時30分~16時(12時30分開場)。入場無料。定員は約100人(先着順)。

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