農家が営むカフェ「Catbit(キャットビット)」(長浜市湖北町)が5月9日、長浜にオープンした。
経営するのは「SHIBATA GROUND MUSIC(シバタグラウンドミュージック)」。代表の柴田義範さんの父が30年ほど前から自然の摂理と大地を大切にした自然循環型農業に取り組み、米、小麦、大豆を育てている。敷地内にある直売所を「食の循環できる場所にしたい」と昨年秋、クラウドファンディングを実施。直売所を改修して、キッチンスペースを増築した。
カフェを担当するのは妻の智香子さん。「直売所を始めた時からカフェをやりたいと思っていた。数年前に多賀町にある全粒粉を卸していた店が閉店し、当時の店長から『全粒粉ドーナツを引き継いでほしい』『農家だからこそ、全粒粉のドーナツを提供できる』と言われたことが後押しとなった」という。
同店で提供する全粒粉は石臼でひいて自家製粉している。外皮にはミネラルや植物繊維が豊富で栄養価も高く、焼いたときに香ばしく仕上がるという。メニューは自家製の全粒粉を使った「全粒粉ドーナツ」(280円)、「cat bitのホットケーキ」(650円)、自家製パンに伊吹ハムのソーセージを挟んだ「農夫のホットドッグ」(680円)、オリジナルのブレンドコーヒー(500円)を提供する。全て「ポーリッシュポタリー」の皿で提供している。
智香子さんは「店名は直訳すると猫の額。猫の額のような小さなカフェだけど、店を一歩出れば畑が広がっている。テイクアウトして散歩がてら作物を見に行ってもいい。猫のように自由にのんびりと季節を感じてほしい」と話す。
営業時間は火曜の11時 ~16時。