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長浜の「琵琶湖写真家」が初個展 夕日が沈む琵琶湖の景色など30点展示 

写真家・辻田新也さん

写真家・辻田新也さん

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 長浜在住の写真家、辻田新也さんの個展「長浜からみた琵琶湖写真展」が10月7日から、えきまちテラス長浜(長浜市北船町)2階のアトリウムで開催される。

辻田さんが撮影した琵琶湖の写真1

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 「琵琶湖写真家」と名乗り活動する辻田さん。今回が初の個展となる。約30点の写真は全て長浜から見た琵琶湖を撮影したもの。

 20代のころにバンド活動をしていた辻田さんは、「趣味でカメラをしているミュージシャン」に憧れていたという。バンドの夢に挫折したころ、病院に入院していた祖母が「カメラ」と口にし、その言葉の意味を考えていたら、ふとカメラをやってみたいと思っていたことを思い出した。2016(平成28)年、家に転がっていたカメラを趣味で始め、後に写真家として仕事をするようになった。2022年、アウトドアクリエーター集団「HikU(ハイク)」の一員としての活動も始めた。

 2022年10月に琵琶湖をテーマにした写真を撮り始め、ほぼ毎日撮影してきたという。きっかけは一昨年誕生した長男に「羽夕希(はゆき)」と命名したことだったという。辻田さんは生まれてから33年間、ずっと長浜に住んでいて、嫌なことや悩み事があると学校帰りや仕事帰りなどに湖岸に足を運び、そのときに眺めた夕日の景色に勇気づけられながらこれまで生きてきたという。長男の名前には、そうした自身の思い出から、「琵琶湖の夕日のように優しくみんなを照らして希望を与える存在になってほしい」という思いを込めたという。

 「あるとき、息子の名前に込めた景色をライフワークとして撮り続けようと決めた。観光PRのスポット紹介としてではなく、僕が暮らす長浜から見た『琵琶湖』という存在自体を表現しようと思った。琵琶湖に沈む夕日が見られるのは長浜の特権。写真展では夕日の時間帯に撮った琵琶湖の写真が多い」と辻田さん。

 10月7日・8日は「写真展開幕イベント」を開催する。10時から順次、トークショー、来場者との集合写真撮影、写真・HikU(ハイク)の限定商品販売、ワークショップを行うほか、2日間限定でドリンクスタンドも出店。会場では、オリジナルの長浜周遊マップを配布する。

 辻田さんは「県民が誇りに思っている琵琶湖への思いを代弁できる写真家になれれば。生涯撮り続けて、死後も長浜で僕の写真展が残っていくことが僕の夢。その第一歩となる挑戦が、この写真展。この写真展を通じて、長浜に『琵琶湖写真家』を名乗る写真家がいることを認知してもらえれば」と話す。

 開催時間は11時~17時。観覧無料。10月22日まで。

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