北の近江振興プロジェクト「高校生サミット　集え北の高校生たちよ」が2月10日、長浜の木之本スティックホール（長浜市木之本町）で開催される。

安曇川高校

　本年度、「県北部地域の振興に挑戦する人材を育成する」目的で北部振興の新しいプロジェクトが始まった。北部地域の高校生が地域の魅力や課題を探り、北部地域の未来についての探究の成果を県民に発表する。

　参加するのは安曇川高校、高島高校（以上、高島市）、伊香高校、虎姫高校、長浜北高校、長浜農業高校、長浜北星高校（以上、長浜市）、伊吹高校、米原高校（以上、米原市）の9校。「琵琶湖漁業の将来を考え、未利用魚を使った食品の商品化」「エネルギーの地産地消について」など、各校が独自に地域課題の探究テーマを掲げる。昨年7月のキックオフミーティングで始まり、8月～12月の課題研究活動を経て、12月16日開催の中間報告会では高校生間での意見交換を実施、12月から1月にかけては課題研究活動と最終発表に向けてのまとめを行ったという。最終発表では1部で各校10分ずつ成果を発表し、続く2部で「北部を盛り上げよう」をテーマに高校生たちによるパネルディスカッションを行う。

　滋賀県教育委員会事務局高校教育課魅力ある高校づくり推進室・主任主事の内田弘子さんは「各高校の生徒がそれぞれの視点から独自の課題を設定し、座学以外にも、地域の人へのインタビューやフィールドワークなどを行った。生徒たちは、地域の魅力の活用方法や地域課題を解決するにはどうすればいいかについて考えを深めてきた」と話し、「これからの地域振興に重要なことばかり。申し込みも参加費も不要なので、ぜひお越しいただければ。高校生の考えに触れて、地域について考える機会にして」と呼びかける。

　開催時間は12時30分～15時30分。参加無料。