長浜の絵本作家・イラストレーターの山田美津子さんが4月8日、絵本「パン屋のポポさん」を出版する。
同書は、今年3月31日にオープンする江北図書館の新館「Lib+(プラス)」(長浜市木之本町)と併設するテイクアウト専門「つるやカフェ」を経営する「つるやパン」(長浜市木之本町)とが共同企画した絵本。主人公は「パン屋のポポさん」というハトのキャラクターで、動物たちにおいしいパンを配る物語。対象年齢は0歳からで、「思わず口ずさみたくなるリズムが楽しい絵本」だという。物語の中で登場するパンは実際に「つるやカフェ」で「おうちパン」(250円)、「まるまるパン」(300円)として販売する。
山田さんはこれまでも、同館のオリジナルトートバッグやしおりなどのグッズデザインを担当してきた。図書館の理事と「つるやパン」専務の西村豊弘さんが新館をどのような場所にしていきたいかを話し合う中で、「これまで木之本に足を延ばさなかった親子や子どもに来てほしい」という思いを抱き、「絵本の中のパンを食べに木之本に来てくれたら」というアイデアが生まれた。その企画を山田さんに相談したことから絵本制作が始まったという。
「初めにこの絵本制作の相談があった時、理事の方の熱意がすごく、それに応えたいと思った。主人公にはパンが好きな生き物が良いと考え、ハトを思いついた。ハトは餌を無心で食べる様子が子どもと似ている気がして好き。すぐにハトのパン屋さんという設定が思いつき、試しに描いてみたら1枚目の絵が仕上がった」と山田さん。「楽しい本ができたので、子どもたちにたくさん読んでもらえるとうれしい。これからも絵本や本に興味を持ってもらえるような手伝いができれば」とも。
仕様はB5変判、24ページ。価格は1,320円。同館では3月31日から先行販売する。同日から約1カ月間、新館で絵本の原画展を開く。