長浜の中心市街地で10月22日、公共空間を活用した社会実験「PICNIC WEEK(ピクニックウイーク)」が始まった。
同プロジェクトは今年3月に長浜市が策定した「湖(うみ)の辺(べ)のまち長浜未来ビジョン」に基づき、「琵琶湖と街をつなげる」ことを目標に、北国街道・米川・豊公園などの公共空間を活用した社会実験として行われている。長浜は「歴史ある街並み」を街の魅力としてにぎわいをつくる取り組みを重ねてきたが、人口減少、消費経済の転換、来街者層の変化など時代変化の中で、「まちづくりも進化させていきたい」という思いがあり、今回実験的に琵琶湖と街の回遊の機会をつくることにしたという。
催しの中心となるのは「色」をテーマに琵琶湖と街をつなぐ「ナガハマイロリレー」。開催までに約200人がプロジェクトに参加し、それぞれが思い描く「長浜の色」のインクを作った。10月30日から、このインクでプリントを施した 1メートル幅の大判のハンカチを道と川と湖畔にたなびかせる。さまざまな「長浜の色」を眺めて歩きながら、琵琶湖と街を行き来する時間を楽しめるよう、関連企画も用意。10月22日~11月6日=「NAGAHAMA GLASS FES(ナガハマ グラス フェス) 2022」(ガラス)、10月30日=「ワンマイルフィッシング体験」(釣り)、11月3日=「湖の森市」(マーケット)、「The Tweed Picnic NAGAHAMA(ザ ツイード ピクニック ナガハマ) 2022」(ファッション・自転車)、「PICNIC MUSIC(ピクニック ミュージック)湖のステージ」(音楽)を予定する。
主催する「湖の辺のまち長浜デザイン会議」の三上由貴さんは「『琵琶湖と街をつなぐ』をコンセプトに始まったナガハマイロリレー。短期間だったが、『BIWAKO PICNIC BASE(ビワコピクニックベース)』で行った長浜の色作りにたくさんの方に参加していただいた。当初、『琵琶湖の青が多いかな』と予想していたが、始めてみると、山の緑や、稲穂の黄色、びわ湖の夕焼けなど、多彩な色彩が集まり、長浜の魅力をいろいろな角度で知ることができた。ピクニックウイーク期間中は、レトロな街並みや湖畔に、みんなで作った長浜の色彩が風に漂うので、カラフルな街並みを楽しみに遊びに来てもらえれば」と呼びかける。
11月6日まで。