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米原旧中山道沿いに空き家を活用した複合施設 地区のブランド向上目指す

オーナーの中村さんと店主の皆さん

オーナーの中村さんと店主の皆さん

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 旧中山道の宿場町だった米原の柏原地区に、空き家を改修した複合施設「柏lab.(かしわラボ)」(米原市柏原)が5月13日、オープンした。

店内の様子

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 地区の中心に位置する同施設は、もともとたばこ店を営んでいた古民家。オーナーの中村さんは、コロナ禍や子育てをきっかけに東京から来た移住者でもある。交通の便が良い米原を移住候補地として訪れた際に柏原の街並みに引かれ、2年前に同地区へ移住した。CGクリエーターである自身の住宅兼仕事場を改修・改装した同地区の古民家に次いで、今回オープンする施設は2軒目の空き家再生となる。

 多くの人に関わってもらいながら活用したいと考える中、中村さんが呼び込んだ店の条件は、『こだわりを持っていること』。単なる飲食店ではなく、柏原全体のブランド向上につながるような「付加価値のある店が集まった」という。

 同施設のオープンと同時に始動するのは、手打ちそばと薬膳料理を提供する「素々(そそ)」、植物性の原材料にこだわる焼き菓子店「kimama(キママ)」「Merci(メルシー)」の3店舗。中村さん自身もCG教室を開く予定があるほか、今後も多くの店や人を呼び込み、敷地内でマルシェを開いたり、地域内の別の空き家を購入したりして店を増やしていく構想もあるという。

 中村さんは「近隣の長浜や彦根にあるものを作っても仕方がない。柏原に残る古い街並みはすてきなので、わざわざ来る理由や、また来たいと思う理由をつくりたい。地域には滞在できる宿もいくつかあるので連携していけたら」と話す。「小さな街だからこそ、住民や地元の子どもたちも巻き込みたい。『都会に出なくても、地元でもこんなかっこいい仕事ができるんだ』ということを伝える場になり、将来地元に残るための選択肢や就職先になれば」と期待を込める。

 営業時間は店ごとに異なり、各店のインスタグラムで確認できる。

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