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木之本で戦国をテーマに滞在制作 宿場町の建物をキャンパスに 

制作を行う佐藤周作さん

制作を行う佐藤周作さん

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 画家・佐藤周作さんのライブペインティングが10月16日、木之本の馬宿平四郎(長浜市木之本町)で始まった。

馬宿平四郎

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 佐藤周作さんは、1985(昭和60)年生まれ、東京都出身。墨で動物を描く画風で都内を中心に活動しながら、全国各地のアーティストインレジデンスに参加している。2017(平成29)年に開催された「アートインナガハマ」の滞在制作がきかっけで、ライブペインティングの依頼につながった。

 同企画は「長浜450年戦国フェスティバル」の関連事業で、佐藤さんは戦国をテーマに市内2カ所で作品を描く。豊国神社(長浜市南呉服町)で9月22日から10月1日まで、豊国神社(長浜市南呉服町)でびょうぶ絵を制作。馬に乗った豊臣秀吉と加藤清正を描いた。

 同建物は室町時代から昭和初期まで年2回行われてきた牛馬市の際、20軒以上あった馬宿の一つ。企画段階では、ふすまに絵を描く予定だったが、家主の竹本信一さんに相談したところ、「たくさんの人に見てもらえる場所に描いては」と雨戸に描くことが決まった。滞在制作初日・2日目は町の人に話を聞いてアイデアや構図を考え、3日目に本格的な制作に入った。作品は22日の完成を目指している。

 佐藤さんは「今回は古い建物に描くということで、画材はペンキではなく、自然由来の胡粉(ごふん)を使っている。建物を傷めないことを大事にした。修復していけば長く作品を楽しめる、歴史あるこの建物に合っている。町の人が声をかけてくれたり、撮影したりする人もいる。滞在制作の醍醐味(だいごみ)なので、気軽に声をかけてもらえれば」と話す。

 制作時間は9時から17時ごろまで(日により変わる)。制作期間は今月22日までを予定。

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