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米原に「宇宙図書艦」宇宙物理学の本やSF小説などを収蔵、マニアが集まる場に

「宇宙図書艦~Hull_Terrace(ハルテラス)~」

「宇宙図書艦~Hull_Terrace(ハルテラス)~」

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 米原に5月15日、「宇宙図書艦~Hull_Terrace(ハルテラス)~」(米原市春照)がオープンした。

「艦主」の安川さん

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 車庫兼農業倉庫だった建物を改装した同施設は、県内で活動する大工2人が手を組む「UZU project(ウズプロジェクト)」が手掛けた。1階に私立図書館とマルチスペース、2階にシェアルームがある。

 「艦主」の安川美佐子さんは「既に知っているものを見たときに『知っているつもり』になっている人が多いと思うが、もし宇宙から地球に初めて来たとしたら、目にするもの全てが未知でしっかり物事を見ると思う。もっと丁寧に物事を見る必要があると思っているので、『宇宙の目線から地球を見る』『初めての意識で周りのものを見る』ことを提案する意味から屋号に『宇宙』という言葉を入れた」と話す。

 1階の本棚には、数学、天文、宇宙物理学、自然科学、SF小説、精神世界、哲学など、これまで安川さんや家族が所蔵していた本を中心に並べている。他界した家族が残した本などを1人1冊までなら持ち込める「星屑(くず)文庫」と名付けたコーナーも設置。マルチスペースには安川さんの亡き父が塾の講師をしていた当時の机や椅子を並べ、来館者はそこで本を読むことができる。今後は同スペースでマルシェなどイベントの開催を予定。2階のシェアルームは、ミシンやクラフトグッズなどを集めて、必要な人が集って道具をシェアして使う場所を想定して造ったという。

 6月4日には敷地内の野原で「里山昆虫観察会」、7月16日には施設内で安川さんによる数秘学ワークショップ「数を通してあなたの意図を観る」を予定する。

 安川さんは「山が好きで、伊吹山が見えるこの場所に出合って店を構えることになった。置いている本はサブカル本など間口の狭いラインアップになっているので、マニアな人が集まる面白い場になれば。推し漫画を推薦し合うイベントなどもやっていきたい」と展望を話す。

 開館時間は11時~17時。開館日はインスタグラムで確認。6月まではドネーション制。

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