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長浜市北部「地域おこし協力隊」 第3期活動報告と第4期委嘱状交付式

長浜市地域おこし協力隊と藤井市長の集合写真

長浜市地域おこし協力隊と藤井市長の集合写真

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 長浜市北部振興局で10月1日、長浜市地域おこし協力隊の第3期の活動報告と第4期の委嘱状交付式が行われた。

当日の様子

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 第3期長浜市地域おこし協力隊が活動報告では、活動終了する2人の隊員と現役隊員1人からの活動報告があった。

 活動を終了する、千葉県から移住し古民家活用のミッションに取り組んだ藤本龍介さんは「空き家バンクに登録する一歩手前の段階、『家財整理』に着目した。空き家に残された古家具をリメークして使えるようにして、空き家になっている古民家をすぐに貸し出せるような流れを作った。活動を続ける中で木工製品を作る機会があり、依頼が増えた。今後も自宅の離れを工房にして活動を続けていく」と話す。

 同じく活動を終了する、愛知県から移住し自伐型林業のミッションに取り組んだ堀田涼介さんは「3年間の活動では、全くの素人だったがチェンソーを使った技術や知識を学び、伐倒作業や倒木処理などができるようになった。今後も地域に残り、森林整備、庭木の剪定(せんてい)、地域の暮らしや良さを発信する民泊を運営していく」と話す。

 現役隊員で、高島市から西浅井町に移住し自伐型林業をミッションに取り組んでいる隅田あおいさんは「ちょうどコロナがまん延し始めた頃に来て不安だったが、地域の方が温かく迎え入れてくれた。1年目は馬を導入することに注力した。街の人の協力を得て馬小屋作りを終えることができた。現在、馬2頭を迎え入れて飼育している。馬を使って山から木を搬出する馬搬や乗馬体験などの観光業に取り組めるように調教しているところ」と報告した。

 長浜市北部地域では、第4期長浜市地域おこし協力隊として2人を委嘱する。委嘱期間は3年間。

 一人は、自伐型林業がミッション、長浜市余呉出身で愛知県からUターン移住する竹田展基さん。「趣味はアウトドア。あるとき山に囲まれた地元のことあまり知らないことに気付き、トレッキングイベントに参加した。特徴のある自然や歴史などに触れることで、魅力のあるところだと再認識した。地元にはいろいろなことにチャレンジして活躍している人たちがいることを知り、そのかっこいい姿を見て、自分も協力隊に志望した。どうしたら自分の人生やこの地域が豊かに楽しくなるかを一生懸命に考えて過ごしていきたい」と抱負を話した。

 もう一人は、事業提案型がミッション、大阪府出身の斎藤季夏さん。「元々、自然の近くでものづくりをしながら生活したいと思っていた。タイミング良く地域おこし協力隊の募集があり応募した。長浜の木材を使ったものづくりと、地域内外の人たちに魅力を伝えるためにZINE(ジン)を通じて発信していきたい」と抱負を話した。

 藤井勇治市長は「任務が終了する全員が今後も長浜に定住するということで心強く思う。引き続き長浜市の地域振興に積極的に関わって活動いただくことを期待している。新旧の協力隊の皆さんが相互に連携して、長浜市の活性化に大きく寄与いただければ」とエールを送った。

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